2024.04.10 プロジェクト遂行状況報告 ネガティブマインドのサポート
研究題目
ネガティブマインドのサポートと解消のためのモバイルアプリケーションの社会実装
本年度の活動状況 (第3年目)
本年度では、機械学習モデルBERTの学習に用いる主観評価データの収集を行なった。臨床心理および発達心理の専門家を交えて、リッカード尺度7件法を用いたディスレクシア児の印象評価を実施した。これは、前年度の短文形式では、実験参加者の印象の評価対象が物理的な基準であったため、心理描写、特に印象の場合、主観的な理解・解釈の幅が個人ごとに大きく異なる可能性が高いことに起因する。そこで心理評価で用いられる0-3のスケールを両側に拡張した3-0-3の評価スケールを用いて、ポジティブ、ネガティブを同一軸にて、評価を行う形式を採用した。ディスレクシア児の印象評価の結果、統制条件である定型発達者と異なる印象が形成されていることがわかった。今年度は、実験参加者の募集に時間を要したため、機械学習モデルの構築に至らなかった。プロジェクトの年限としては終了するものの、データの収集は進捗しており、引き続き評価データの収集とBERTを用いた機械学習モデルの構築を行なっていく予定である。
研究の成果の公表
“Influence of Material Appearance on Perception in Dyslexia” Takashi Yamazoe, Hanae Ikeshita, PROCEEDINGS OF THE INTERNATIONAL DISPLAY WORKSHOPS Vol. 30 1379-1382 2023年12月
IDW ’23 Outstanding Poster Paper Award Winners, Influence of Material Appearance on Perception in Dyslexia, INTERNATIONAL DISPLAY WORKSHOPS
Takashi Yamazoe, Hanae Ikeshita